「夫婦財産契約制度」って、誰が利用するの?
まあ、素朴な疑問ですね
婚姻届出前に財産契約を締結する…
そんな権利意識の高いカップルって、
あまり多くないですから…
利用者の多くは、 相続・離婚時 に、
財産トラブル等が発生するかもしれない…
そんな一部の方々では?と考えます
例えば、
「資産家 (または、親が資産家)」、
「高額所得者」 、 「外国人と結婚する方」、
「お子さんがいる中高年で再婚される方」など…
最近では、共働きのご夫婦が利用する
傾向にあるそうです
利用実態がほとんどない本制度ですが、
夫婦の一方が高収入を得ている場合には、
特に利用価値があると考えます
例えば、高額所得者のプロ野球選手Aが、
本制度を利用することなく一般女性Bと結婚する場合、
毎月、高額の生活費等を負担しなければなりません
離婚する際には、多額の財産分与を請求される
かもしれません
そのような最悪の事態を防ぐためには、
本制度を積極的に活用すべきでしょう
とはいえ、「これから結婚しよう!」
そんな若い男女に本制度の利用をおススメしても、
「お前、アホか」って怒られるだけです
「財産契約は、婚姻届出前に締結しなければならない」
この厳格な条件がある限り、
我が国において、本制度が普及することはない…
なんとなくですが、そんな気がします
結婚とは、夫婦の愛情と信頼関係に基づくものか(A)?
それとも、夫婦間の婚姻契約に基づくものか(B)?
ん~、とても難しいですね
私もイマイチ分かりません
ある離婚経験者のお話によると、
「結婚当初は、Aであると考えていたが、
離婚して初めて、Bかも…?と痛感する」
なるほど!って感じです
もし、Bと考えるのであれば、
誰もが気軽に利用できるような制度に
変えるべきではないでしょうか?
阿倍野区の司法書士西田辺駅前事務所 makosurf